テンヤ・テンビンタチウオ釣行記(小川丸祐希船長)
天候 曇り一時晴れ、気温22〜25度で風も無く半袖の釣行には絶好の好天であった
道具 竿シマノサーベルマスターエクスチューン攻、リールシマノフォースマスター600DH、テンヤは50号、テンビンはSANYハイブリッドのタチウオ用にオモリ60号
仕掛け 潮の色が茶緑色に濁っていたのでテンヤはMR(ミラータイプ)や蛍光塗料の入っている目立つものを選択。大物が増えてきたらしいのでリーダーは12号2メートル。テンビン仕掛けは6号+12号のテーパー仕掛けに針2/0、パイプ無しを使用
潮回り 前半は比較的緩やかな流れだったが後半は激流となり釣りにくかった
釣果 3匹 (F3.5 2匹、F5 1匹)
7月に入りようやく大きな魚がボチボチ見られるようになったとのことでいよいよタチウオシーズン到来である。今日はヨメさんの誕生日のお祝いにタチウオ三昧料理を振る舞う約束をして気合い入りまくりなのだが、しかし各船宿のホームページを見ると上手い人でも15,16匹程度でボウズの人も出ているので間違いなく難易度は高めだろうと覚悟して大津小川丸に乗り込んだ。今日の船は祐希船長の8号船、相性の良い船である。早めに船の前に行くと祐希船長と中乗りが話をしている。この中乗りはもう皆さんお馴染み、テンヤの神様紳太郎である。挨拶するや否や私の道具立てを見て祐希船長が「あれっ、ひょっとしてテンビンですか?」の一声。「イヤ〜、手首が痛いんでテンビンにするわ」「そうなんですか?大きいのがテンヤで釣れているから朝イチだけでもテンヤでやって下さいよ」なんてやり取りがあり、すぐにその気になってしまう小生なのである。
出港してエンジン全開で走り出したので船尾の攪拌された潮の色を見て見ると、なんと俺の嫌いな茶緑色ではないか❗️この潮の色の時に良かった試しがないのである。こりゃ参った。おそらく今日は大苦戦するだろうと覚悟してまずはテンヤから釣り開始となった。
朝イチは落としてはすぐに移動のパターンが続く。反応はあるが食い気がないのだ。祐希船長も本日の難しさをすぐに察知したのだろう、すぐに観音崎沖の船団の中に滑り込んだ。船中が賑わうモーニングサービスは起きず静かな展開がしばらく続く。テンヤで潮のヨレ目を探していると51〜53メートルでテンヤがふわっと軽くなる。ここだな。もう一度55、6メートルまで落としてVRしながら誘い上げて52メートルで止めて叩きを20〜30回入れて待つ。じっと待つこと20秒、ガツンと当たりが来た。上がってきたのは指3.5本の食べごろサイズ。同じパターンでもう1匹釣り上げたので「よし、朝のパターンは分かった」と決めつけて同じパターンで継続した。これでガンガン行けると思ったのだが……その後全く当たりがない。ただ巻きにも、叩きにも、色々変化をつけて試したものの当たりがないのである。たまにボウっと遠くを見て何もしていない時に限って3〜4回当たりがあり、ハッと我に返って必死に巻き上げると決まって途中でバレるのである。紳太郎が「もう10匹くらい釣り上げましたかぁ?」と聞いてくるのだがいつものように軽口で切り返す余裕がない。「アホなこと言うな、こっちはまだ2匹で必死なんや!」「えっ、ほんとですか?」なんてやり取りが妙に虚しい。
10時を回っても状況は改善せず、テンヤを諦めてテンビンに切り替えることにした。するとやっぱりテンビンでも今日の釣りは難しかった。誘い上げてしばらく待つとガッガッと小さいけれど明確な当たりがある。当たった瞬間に慌てて竿を煽ってしまい数回同じようにバラしたので今度は当たりが来ても慌てずに小さくシャクリ続けるのだが、この釣り方でも魚はかからない。かと言って当たった瞬間に止めてじっとしているとエサの先っちょだけかじられるだけでいつのまにか魚はいなくなるのである。うーん、どうしたらいいねん!やはり濁った潮の中でやる気のないタチウオを掛けるには目の前でエサをチョンチョン動かして食いつかせるしかないのでろう。
とにかく魚の気配をつかんだらそこで小さくシャクってネチネチやり取りし食いつかせる作戦を続けること30分。小さな当たりが来た。シャクリを止めず続けるとこの魚も追いかけてくる。2メートルくらい上げたところで一度止める。食い込め、食い込め。思い切りの締め込みがなくジリジリとしたやり取りの後、やや重みが増して竿先が入ったところで「そりゃ」と大合わせ。乗った!最初は外れたかと思ったくらい軽く感じたが、途中で今までとはレベルの違う重量感と締め込みがあり、今日イチの大物を予感。上がってきたのは指5本半のメーター越え。これが本日最後の獲物となりシーズン最初のタチウオ釣りは完全にやられた結果と相成りました。
本日の反省と教訓
今日の反省は「集中力の欠如」である。テンヤにしても、テンビンにしても、当たりがあった時の心構えができていないために適切な処置ができず取り逃した魚が10匹以上いたと思われるのである。釣れない時はテンションが下がり集中力もガタ落ちとなるので仕方がないとも言えるのだが、そんなことではいつまで経っても名人の域には近づけないのである。特に今日のような食いの渋い日でテンビンで当たりが取れた時は即合わせなど言語道断、小さくゆっくりシャクり続けて針にかけると言う心構えと集中力と技を身につけたいものである。